すずき病院

修正型通電療法(m-ECT)

 ECT(Electro Convulsive Therapy)は頭皮上電極から電気刺激を与え、脳内にけいれん発作発射を起こさせて精神症状の改善を図る治療です。当院では、全身麻酔薬と筋弛緩剤を使用して、施術による苦痛や身体的けいれんを緩和した、修正型の通電療法(modified[修正された]-ECT、以下m-ECT)を行っています。従来電気けいれん療法とも呼ばれていますが、全身のけいれんを起こすことはありません。

この治療のかかり方は?

原則的にこの治療は入院していただく必要がありますが、症状が改善後の継続m-ECTは日帰りで行うことがあります。

どのように治療をするのですか ?

麻酔薬を投与し全身麻酔をし、痙攣が起きないように筋弛緩薬を注射し呼吸および全身状態を管理します。その後定電流短パルス矩形波刺激装置で通電し、脳神経細胞を刺激します。施行回数は、1日1回、週2回、1クール約10回を基本とし、随時効果判定しながら適切な回数で終了致します。麻酔の効果は約30分で、覚醒を確認した段階で病室へ戻ります。

どのような患者さんに適応ですか?

 主にうつ病、統合失調症、躁うつ病が適応となる疾患ですが、その他の疾患(パーキンソン病、疼痛性障害など)についても適応となることがあります。

【適応となる主な状態】
精神的あるいは身体的な観点から迅速な治療効果が必要
薬でなかなか治らない
薬の副作用が強く出るために治療が難しい
以前に通電療法が効果的であった
高齢者や妊娠中など他の治療方法よりも高い安全性が必要
本人の希望

このような場合に他の治療方法とm-ECTの効果や副作用などを多角的に検討します。 実際の臨床場面では患者さんそれぞれにあわせた治療を行っていますので、適応の判断は患者さんによって異なります。
詳しくは担当医師にお尋ねください。

効果について

この治療を受ける多くの方は治療コース終了後に治療効果が得られますが、すっかり回復したにもかかわらず、短期間で症状が再燃することがあります。効果はあるが短期間で再燃する場合には継続m−ECTの施行が必要になる場合があります。
継続m−ECTに関しては担当医師とご相談ください。