すずき病院

メンタルヘルス科

特色

生活が多様化し、ストレスに満ちている現代社会において、精神的な不調をきたしている方がとても増えています。当科では精神神経科領域、心療内科領域の病気はもとより、こころの悩みにいたるまで気軽に相談できる科を目指しています。
当科の特徴としては主に次のような点が挙げられます。

職場のメンタルヘルスに関した障害の治療

職場、仕事に関連したストレスに起因する障害に関しては産業精神衛生や職場のメンタルヘルスを重視した診療を行っています。

女性特有の障害の治療

女性のライフサイクルの変化によるメンタルヘルスの問題など女性特有のお悩みには女性医師とカウンセラーが対応しています。

身体合併症を有した方の治療

当院は内科系の一般病院という特徴をいかし、身体合併症を有した精神疾患の患者さんの受け入れも積極的に行っています。

認知症の診断と治療



診療内容

当科では外来、一般病棟での入院による診療を行っています。

外来診療


初診担当医が診察します。メンタルヘルス科の診察では病気の経過を理解するために、背景としての生活史や性格、家族歴、現在の生活状況などをくわしくお聞きすることがあります。初診診察後、引き続き通院診療が必要な方には主治医と診療日とを決定して、今後の診療計画を立てます。必要な場合には臨床心理士によるカウンセリングや心理・性格検査などを併用してもらうこともあります。

リワークプログラム(復職支援プログラム)


当院ではうつ病、うつ状態などで職場を休職・離職した方を対象に職場復帰の為の支援を行っています。
リハビリテーションとして様々なプログラム活動を行い「復職・再就職をする」だけではなく「安定して働き続けること」を目標として取り組んでいただきます。

リワークプログラムとは?

うつ病などのメンタルヘルス不調によって休職した場合、薬物治療などにより症状がある程度落ち着いた時点で「もう治ったから大丈夫」と考え、焦って復職する方が多くいらっしゃいます。しかしまだ仕事をするには不十分な状態で復職すると、急激な環境変化から病気を再発させてしまい、再び休職、離職となってしまう方が少なくありません。復職は本人や周囲が考える以上に困難なことが多いのが実情です。
そこで職場復帰を目指し、心身のコンディションを整えることを目的としたリワークプログラムが注目されるようになりました。身体の病気でも精神的な病気でも、長期間の静養から普通の生活に戻るためにはリハビリテーションが必要です。
リワークプログラムは通勤や業務のストレスに耐えられるように心と体を少しずつ整えることで社会生活や就労への適応を促していくリハビリテーションのプログラムです。

当院におけるリワークプログラム

当院ではプログラムをショートケアで行っているため半日(9〜12時)のプログラムです。
そのため午後は復職・再就職に向けてその人にとって必要なことをする時間に充てることができます。仕事復帰するために何をすればよいか、どのように過ごしていくかスケジュールを立てることが出来るようになるのもリハビリの1つだと考えています。

対象となる方

●「うつ病」や「うつ状態」等の診断を受けて定期的に通院中の方
●主治医より利用の許可が出ている方
●ご自身の復職や再就職への意思がある方
●当院の利用規約に同意していただける方

何を目的に取り組んでいくのか?〜復職・再就職に向けて〜

●復職や再就職に向けて生活リズムを整える
休んでいる期間は起床就寝、食事や服薬の時間など不規則になりがちです。ショートケアに通うことで規則正しい生活習慣や睡眠リズムを確立していきます。

●職場復帰を意識した通所と活動
決められた時間に来てプログラム活動などをこなすことで体力や集中力をつけていきます。本人に負荷がかかり過ぎないように徐々に日数や活動量を増やしていきます。

●休職や離職するまでどのような経緯をたどったのか振り返る
休職前や離職前の自分や周りの環境を振り返り、その当時どのような状況に置かれていたのかを整理します。休職や離職に至った要因を分析して自分自身の課題を見つけます。

●病気や自分の症状について知り復職後の再発予防のための対策を立てる
同じ病気でも症状は人によって違います。どのようなことでストレスを感じてどんな症状が出ていたのかを知ることで復職後にそれらをどう対処していくか考えておくことが出来ます。

プログラムの内容

1週間のプログラム例
9:00〜12:00 ワークトレーニング 軽スポーツ ワークトレーニング 心理教育 グループワーク

<ワークトレーニング>
PCやテキスト等を用いて集中した作業を行います。
取り組む内容を決めて目標を設定。作業後に目標に対しての達成度を振り返ってもらいます。

<軽スポーツ>
卓球をしながら参加者同士の対人交流を図ります。また卓球の前後で計算問題を行い運動の前後での認知機能の変化をみます。

<心理教育>
うつ病やストレスについて学びます。自分自身の考え方や行動パターンを見直して復職後のストレスへの対処法を考えていきます。

<グループワーク>
テーマを決めてのグループ内での話し合いや発表、共同作業などを行います。
自分の意見をまとめる、相手に伝える、相手の考えに意見を述べることに焦点をあて復職後の職場でのコミュニケーションをよりスムーズなものにすることを目指します。

他にも復職・再就職するために必要なプログラムを実施しております。

利用するには

現在の状態で参加が可能かどうかをまずは主治医とご相談ください。

●当院通院中の方
参加が可能であればスタッフより利用の説明と面談をして利用開始日と利用曜日を決めさせていただきます。

●他院通院中の方
参加が可能であれば当院までご連絡下さい。利用説明、面談の日程調整をさせていただきます。

※主治医やスタッフにより参加が適当でないと判断された場合はご利用いただけないこともございますので、予めご了承いただけますようお願い申し上げます。

利用時間

月曜日〜金曜日  9:00〜12:00
(土日、祝祭日、年末年始はお休みです)

費用について

健康保険が適用されます。
また自立支援医療制度をご利用になる場合は自己負担を軽減できます。

お問い合わせ先

お問い合わせやショートケアの利用をご希望の方は当院までご連絡下さい。
※お電話の際は「HPを見てショートケアについて知りたい・利用したい」とお伝えください。

入院診療


重症度や希望に応じて、適応がある場合には入院治療もお受けしています。当科は精神科専門病床を有していないため、内科との混合病床での入院となりますので、ご本人の意思による入院のみです。入院治療は次のような場合に特にお勧めします。しかしその他の場合でも、入院希望がありましたらご相談ください(病状しだいでは他院へご紹介する場合があります)。

●外来治療が困難な場合
●日常生活の場から離れた安静や休息
●ストレスケアのための休息入院
●自制できない問題行動の治療(衝動行為、不安発作等)
●積極的な治療(点滴治療、修正型通電療法等)
●検査や他科と連携した身体病治療(認知症、身体病の合併)
●生活リズムの調整
●社会復帰の前段階としての入院生活

治療

治療は薬物療法と精神療法が中心ですが、うつ病を中心にパルス波治療器(サイマトロン)を用いた修正型通電療法(m-ECT)を行い高い治療成績をあげています。また臨床心理士による知能検査、心理・性格検査、記銘力検査などを実施しています。
m-etc

↑修正型通電療法(m-ECT)詳しくはこちら

主な対象疾患

当科はメンタルヘルスに関わる幅広い疾患を対象に診断・治療を行っています。具体的には、以下のような疾患を外来および入院にて診療しています。

●気分障害(うつ病、躁うつ病など)
●統合失調症
●神経症性障害(不安障害、パニック障害、強迫性障害など)
●ストレス関連障害(外傷性ストレス障害、適応障害など)
●心身症
●認知症(物忘れ)
●器質性精神障害(脳卒中後の感情障害など)
●睡眠障害
●その他

パーソナリティ障害、アルコール、薬物依存、小児など、専門性の高い分野については他の医療機関をご紹介します。